2019.03.27 9:14 pm - 稽古場より

制作側と観客との中間的なドラマトゥルクという立場に特有の視点とは何か、ということについて、まず、ここに関して中間はないのではないかというところに至ってしまいました。色々な方がいるとは思いますが、ある完成(?)された舞台をそれを最初として見るのが観客・外側であるとしたら、稽古を何度も見ていて、さらに脚本の内容を全て知っているという人はもう内側なんですね。だから外側をこういう風に考えると、ドラマトゥルクとその他の制作側・内側との違いは、作品との関わり方の強さというか深さというか、そういう程度の問題になってきます。なので厳密には内か外かのいずれかで間はないんじゃないかということになります。とはいったものの、中途半端な内側ということはできるので、そこから考えてみようと思います。

稽古の状態はなんとなく公開されたりすることもありますが、やはり脚本を知っているというのは(少なくとも経験上は)内側でしかありえないことで、実際の演技についてもそうです。でも何回か空けて稽古にいってみると、当然ですが、脚本の内容が変わっていたり、俳優の演技が変わっていたりします。そして大抵良い方向に変わっています。良い方向というのは大雑把に言えば、いや申し訳ないんですが、何か段々作品になってきている、何らかの完成に近づいているという感覚です。そういうものがクリアに感じられて、何やらよろしくない部分を見つけられる可能性も高まるというのが頻度の少ないことのよさかなと思ったりしたんですが、それだと、そんなものかという気がするかもしれません。重要なことではあるのですが。

まあただ、実はこれ、稽古を見る頻度にはあまり関係がないようで、稽古の最中でもそうなんです。立ち稽古を見る、演出家が演出する、俳優がまたやってみる、俳優から意見が出たりする、演出家が同意なり補足なり否定したりする、というようにやっていると、なんだかそのシーンが完成していくわけですね。完成というのはまだ少し奇妙なので、何やら統一感を持っていくという感じです。このような稽古の場面を半ば客観的に第三者的な視点で眺めている、この状況は実際のところ中途半端な内側です。いやというより、この、作品の過程を眺める、というのは割と間だな、と結局思ったりするんですが、とりあえず、このシーンが完成していく過程は結構不思議なものです。普段通りの動きや喋り方に対しては不自然だと言われることがあり、かといってあまり作為的(に見える)だともっとリアルな方がいい、あるいは、実際はこうするとかそうしない、というように言われることがあります。簡単にいうと、現実的なものとあまり現実的でないものが両方、しばしば(常に?)同時に求められるわけですね。ここでふと浮かんだことをそのまま記すと、これは「演劇が再現である」ことと関係している気がします。あるいはやはり「演劇は再現である」のではないかということでもあります。『詩学』のテキストをさらに思い起こすことになるんですが、現実をどのように「再現」するのかというと、「ある出来事を、無理のない筋の通った必然性のある出来事として再現する」のだそうです。これが「カタルシス」の要因だそうですが、まあそんなようなことが書いてありました。つまりリアルさを求めるにしても、それはただ現実(舞台ではないところの出来事)に近づけることではなく、必然性を持って再現された新しい現実的な何かを作ることなのかなと。だから、ただのリアルなものだと、違和感のあるものに見えてくるんです。他には例えば、今この人がこの位置にいるのはおかしい、とか、今の台詞の間とか言い方は文脈から考えるとおかしい、とか、現実(というか舞台以外のところ)で起こってもおかしくないこと、または十分にあり得ることが、奇異に感じられるのかもしれません。こういう違和感を消していって、それ自体が何だろうそれはとも思うのですが、現実の再現というものが出来上がっていくのでしょうね。そしてこれが一つの完成・統一でしょうか。まあ何にしても、舞台上(や稽古場)の出来事となると、リアルなことが時に不自然であるのはどうしてだろう、と素朴に思います。舞台上だからなのでしょうが。

以上抽象的な内容になってしまいすいません。いやもちろん公演前だからなんですが、具体的な内容を明かさないというのは至極内側の所業ですね。ただやはり、統一されたものは悪いものではないと思うので、本番を楽しみにしていただきたいです。

 

牧村祐介

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4 days ago
制作の小名です。

早稲田大学演劇サークルによる合同ワークショップが本日より2日間にわたって開催されます。

劇団あはひは明日21日の回に参加します。
参加者まだまだ募集中ですので、ご興味ある方は何卒よろしくお願いします! https://t.co/4rQCpwPZB8
3 weeks ago
劇団あはひ『流れる』、全日程が終了いたしました。
本日のアフタートークには能楽師 安田登氏をお迎えしました。

後半は特に寒い日が続きましたが、お越し下さりありがとうございました!

今後とも劇団あはひをよろしくお願いいたします! https://t.co/0z00e1PrEL
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3 weeks ago
『流れる』、4日目が終了しました!
19:00の回には、アフタートークゲストに演劇ジャーナリスト 徳永京子氏をお招きしました。

明日はいよいよ千秋楽となります!
予約完売のため、当日券はございませんのでご注意ください。
明日のアフタートークには能楽師 安田登氏をお迎えします! https://t.co/73ru5TE3YC
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3 weeks ago
『流れる』、5ステージ目が終わりました!
アフタートークには能楽研究者の竹本幹夫氏をお迎えしました。

このあと19:00の回は当日券を数枚、ご用意しています。
アフタートークゲストは演劇ジャーナリストの徳永京子氏です! https://t.co/XqNaqCinh5
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3 weeks ago
『流れる』3日目、終了しました!
寒い中、足を運んでいただきありがとうございました。

19:00の回のアフタートークゲストには劇作家・演出家の関田育子氏をお迎えしました。

明日も若干数、当日券をご用意しております。
千秋楽は売り止めとなっていますのでこの機会にぜひ! https://t.co/yMS3fKePcq
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3 weeks ago
3ステージ目が終了しました!
アフタートークゲストには早稲田大学文化構想学部教授(20世紀英米演劇)の水谷八也氏をお迎えしました。

このあと、19:00からは4ステージ目です。
当日券もございますので、よろしければぜひ!
アフタートークゲストは劇作家・演出家の関田育子氏です。 https://t.co/2SfBrrlxra
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4 weeks ago
このあと19:00より『流れる』2ステージ目です!
18:30より受付開始・開場となります。
当日券ご用意しておりますのでよろしければぜひ!
https://t.co/OVt2oKaJdn
4 weeks ago
本日、19:00より2ステージ目となります!
上演時間は約75分です。
終演後、作・演出の大塚健太郎と演劇研究・批評 山﨑健太さんによる20分ほどのアフタートークもございます。

https://t.co/OVt2oKaJdn
4 weeks ago
『流れる』、無事初日を終えました!
本日のアフタートークには批評家 佐々木敦さんをお迎えしました。

明日のアフタートークゲストは演劇研究・批評 山﨑健太さんです。
明日 19:00〜の回も若干数、ご予約を受け付けておりますのでよろしければぜひ!

▼ご予約はこちら
https://t.co/oqfkt664Nx https://t.co/SW73qiVpC0
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4 weeks ago
【お知らせ】

制作の小名です。

劇団あはひが旗揚げ公演として昨年6月に上演した『どさくさ』の再演が決定致しました。

2020年2月中旬より、劇場は《下北沢本多劇場》です。

詳細は劇団HP、Twitter等で追ってお知らせいたします。

今後とも劇団あはひをよろしくお願い致します。 https://t.co/CtMMwk00CR
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4 weeks ago
【上演時間について】

制作の小名です。

明日28日より初日を迎える劇団あはひ第二回本公演『流れる』ですが、上演時間は《75分》を予定しております。

その後、各回20分程度のアフタートークを行いますので、ご都合のよろしい方は是非ご参加くださいませ。

よろしくお願い致します。
4 weeks ago
【4/1の予約受付終了について】

制作の小名です。

4/1(月)18:30-の回ですが、満席につき予約受付を終了致しましたのでご了承下さい。

明日3/28(木)19:00-の回をはじめ、他の回の予約は、それぞれ若干枚受け付けております。

お早めのご予約を宜しくお願い致します。

https://t.co/sKv2GDvLDe
4 weeks ago
木曜日夜、早稲田どらま館、劇団あはひ『流れる』のアフタートークで喋ります。
https://t.co/OQ83lebJpB
4 weeks ago
本日劇場入りしました!
明日 3月28日(木) 19:00より初ステです。
アフタートークには佐々木敦さんをお迎えします!
https://t.co/OVt2oKaJdn
4 weeks ago
いよいよ明後日に迫った『流れる』に寄せて、主宰の大塚健太郎と松尾敢太郎にインタビューを行いました。
ぜひご一読ください!
https://t.co/m1aaJyGNNd https://t.co/vL5UHm5sFg
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4 weeks ago
明日から始まる『流れる』に寄せて、ドラマトゥルクの牧村祐介によるテキストを公開しました。
インタビューと合わせてこちらもぜひ! https://t.co/AAIbQ4EGjb https://t.co/yfaSSy8psZ
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4 weeks ago
明日(28日)から始まる早稲田の劇団あはひ 第2回公演『流れる ––能『隅田川』より』。能の『隅田川』が、現代的な文脈でどのように料理されるのか、とても楽しみです。4月1日にはアフタートークにもお邪魔します。2019年3月28日(木)-4月1日(月) @早稲田小劇場どらま館
https://t.co/YLoyAGcAFC
4 weeks ago
『流れる』、稽古場での稽古は今日で最後でした。
いよいよ明日、劇場入りします!
https://t.co/OVt2oKaJdn
4 weeks ago
いよいよ明後日に迫った『流れる』に寄せて、主宰の大塚健太郎と松尾敢太郎にインタビューを行いました。
ぜひご一読ください!
https://t.co/m1aaJyGNNd https://t.co/vL5UHm5sFg
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4 weeks ago
制作の小名です。

『流れる』本番がいよいよ近づいてまいりました。

まだチケットは受け付けておりますので、ご検討中の方はお早めのご予約をお願い致します。

《ご予約はこちらから》
https://t.co/sKv2GDvLDe https://t.co/FYZEIPnfEb
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1 month ago
『流れる』の公演まで1週間を切りました。
稽古もいよいよ大詰めを迎えています。

▼公演の詳細はこちらから!
https://t.co/OVt2oKaJdn

▼また、ご予約もまだまだ受け付けております。ご検討されてる方はぜひお早めにご予約ください!
https://t.co/YKxtnef6NF
1 month ago
制作の小名です。
『流れる』只今の予約状況です。

3/28木 19:00 ▲
3/29金 19:00 ○
3/30土 14:00 △ / 19:00 ○
3/31日 14:00 ▲ /19:00 ▲
4/1月 18:30 ▲

後半日程の残り枚数が僅かです。
ご検討の方はお早めにご予約ください。

《⬇︎ご予約はこちらから》
https://t.co/sKv2GDvLDe
1 month ago
【公演詳細】
制作の小名です。
『流れる』の各回終演後に行いますアフタートークのゲストが全回決定しましたので改めてお知らせ致します。

3/28(木) 19:00- 佐々木敦氏(批評家)
3/29(金) 19:00- 山﨑健太氏(演劇研究・批評)
3/30(土) 14:00- 水谷八也氏(早稲田大学文化構想学部教授(20世紀英米演劇)) https://t.co/blL7yJYyKJ
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1 month ago
劇団あはひ、能「隅田川」をモチーフに母親の悲哀を描く「流れる」
https://t.co/AEtjurDoay https://t.co/D8hvYfGf2f
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1 month ago
10日後に初日を迎える『流れる』は、「CoRich舞台芸術まつり!2019春」の最終選考に残っています。
そして、最終選考に残った10組の詳細ページがCoRich 特設サイトにて公開されました!
ぜひご覧ください。
https://t.co/SAeonVlQh6
1 month ago
【公演詳細】
制作の小名です。

『流れるー能“隅田川”より』の、各回終演後に行いますアフタートークのゲストを発表致します。

3/28(木) 19:00- 佐々木敦氏(批評家)
3/29(金) 19:00-【後日発表】
3/30(土) 14:00- 水谷八也氏(早稲田大学文化構想学部教授(20世紀英米演劇)) https://t.co/Q0q1DNUDTs
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1 month ago
【予約状況のお知らせ】
3/28 19:00- [○]
3/29 19:00- [◎]
3/30 14:00- [△]
3/30 19:00- [◎]
3/31 14:00- [△]
3/31 19:00- [○]
4/1 18:30- [△]

『流れる』、公演日が近づいてまいりました。
ご予約お待ちしております!

▼ご予約はこちらから
https://t.co/sKv2GDvLDe
1 month ago
古館です。ブログを更新しました。
「好きな寿司ネタは水たこです」 https://t.co/UTCGG258s0 https://t.co/CoMpQCiR0L
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1 month ago
【PV公開】
お待たせいたしました!
「rainy lover」のPVを公開いたしました!

制作:ÉTOILE FILM ( @FilmEtoile)
監督:中村星太 ( @kinemaseita)
撮影:鈴木英郎 ( @bobs4523)

出演:りなお ( @pmujpetspoh)

https://t.co/YC2hVqyopY https://t.co/a4vEXfmBR1
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1 month ago
制作の小名です。

古館里奈出演のallicholy新曲『rainy lover』が公開されました。

YouTubeで確認できますので皆様是非ご覧ください。

それにしても、「非」なのでは。 https://t.co/nf9gQqUWFa
1 month ago
【お知らせ】
『流れる』では、演出上、喫煙シーンがございます。
ご希望の方には会場にてマスクを配布いたします。
あらかじめご了承ください。
1 month ago
【予約情報】
『流れる』各回の予約状況ですが、30日(土)・31日(日)のマチネ回を中心にご予約が埋まってまいりました。
29日(金)・30日(土)夜の回は特にお席に余裕がありますのでそちらもぜひ!

▼ご予約はこちらから!
https://t.co/sKv2GDvLDe
1 month ago
去年のちょうど今ごろに出演したジエン社で、大塚くんと出会いました。そのご縁で今回、劇団あはひに参加しています。「隅田川」もちょうど3月のお話です。
ぜひ!よろしくお願いしますー! https://t.co/mraRf7sHyg
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1 month ago
先日、稽古へ行く途中、自転車に乗り、口にスマホを加えながら運転している女性を見ました。なんか新しい時代になったんだなぁと思いました。3月28日から早稲田小劇場どらま館にて、芝居します。踊り子。
https://t.co/bTdD27XuJR
1 month ago
早稲田大学の「劇団あはい」の今度の作品は『流れる–能『隅田川』より』。しかも劇団名が僕が大好きな「あはい(あわい)」。これは楽しみ!4月1日のアフタートークに出るのですが、前日31日 が 竹本幹夫氏(能楽研究者)、徳永京子氏(演劇ジャーナリスト)と豪華!
https://t.co/f8Hur3jpLC
1 month ago
アフタートークをさせていただきます。
とっても楽しみです! https://t.co/VxCmK5IBo1
1 month ago
3月28日(金)夜、早稲田どらま館の劇団あはひ公演『流れる』のアフタートークに出演します。お馴染み初見で喋るパターンです。楽しみです!
https://t.co/oBrpR0efHY
1 month ago
2018年11月の早稲田祭参加企画で上演した『短編_傘』のダイジェスト動画ができあがりました!
撮影は池元慎さんです。
池元さんには『流れる』でも映像を撮っていただきます。
ぜひご覧ください! https://t.co/hSdVOQ6ZNt
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1 month ago
【公演詳細】
制作の小名です。

『流れるー能“隅田川”より』の、各回終演後に行いますアフタートークのゲストを発表致します。

3/28(木) 19:00- 佐々木敦氏(批評家)
3/29(金) 19:00-【後日発表】
3/30(土) 14:00- 水谷八也氏(早稲田大学文化構想学部教授(20世紀英米演劇)) https://t.co/Q0q1DNUDTs
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1 month ago
本番が近づいてきました。出演は、「劇団あはひ」の東くん、古館さん、「はえぎわ」の踊り子ありさん、「白昼夢」の鶴田さんと、わたしの5人。ご興味ございましたら。どうぞよろしくお願いいたします。 https://t.co/7prsyVa4QB
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「劇団あはひ」は早稲田の演劇プロデュース集団です。
主宰: 大塚健太郎・松尾敢太郎。
次回『短編_傘』11/3-4(早稲田祭公演)。

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